土間打ち
土間打ちは最近、施工が非常に多くなってきている仕事のひとつです。 ビルトインガレージの床も土間打ち仕上げが多いですし、カーポートの床も土間打ちです。室内では玄関は土間打ちが多いですし、1階部分の半分を土間で仕上げるという家も多くなっています。
材料はコンクリートのみで仕上げる事が多く、コンクリートのグレーが落ちついた床となり、飽きの来ないお部屋、玄関、ガレージを演出します。
土間打ちの種類
仕上げは主に金ゴテ仕上げと呼ばれる表面がつるんとした平らなものや、
ハケ引き仕上げと言われる表面をわざとザラザラさせた仕上げの2種類があります。
金ゴテ仕上げの土間打ち
金ゴテ仕上げのメリットは、表面が平らな為掃除がしやすく、外であれば水を撒くだけで綺麗にすることができます。 デメリットはあまりにつるんとした仕上がりの為、濡れている場合、樹脂系のサンダルなどで歩くと滑りやすくなります。
ハケ引き仕上げの土間打ち
ハケ引き仕上げのメリットは、表面をわざとザラザラさせている為、アクセントにもなりますし、 水に濡れても滑りにくいので、子供やお年寄りが多いお宅でも安心です。 デメリットは、砂や泥などが付いた場合掃除がしにくく、水を流しても落ちず、ホウキで掃いてもなかなか取れません。 綺麗にするには水を流しながらデッキブラシなどで掃除するか、高圧洗浄機などで掃除する必要があります。
土間打ちのデザイン、仕上げについて
土間打ち仕上げはデザインとしては全てをコンクリートで仕上げるシンプルなものが多いですが、 部分的に乱形石と言われる天然石を部分的に使ったり、タイルやレンガなどを使うなど、アレンジの方法は様々です。
お家の外観に合わせたオリジナルのデザインが可能となる為、お家の雰囲気に色を合わせたり、材質を変えたりと自分だけの仕上げが可能なのも、土間打ち仕上げのいい所です。
塀垣を作らないお宅などでは、敷地の境界などがわかりやすいよう土間を打って、スリットを入れて間に芝を植えるなどしてアクセントにしているお宅も多く、住宅を建ててしばらく経った後から、外構工事の一部として土間を打つ場合も多いです。
室内では、玄関からシューズクロークにかけて土間打ち仕上げにしているお家が多く、靴を履いたまま行き来できる土間の玄関が人気となっています。
また、1階部分を玄関から半分程度土間での仕上げにする事で、玄関から段差のない広い空間を重視した設計に向いています。その場合は金ゴテ仕上げで表面が平らな仕上げにする事が多いです。
また、家の中で重量のある物(重い物を並べる重量棚など)を置く場合も土間打ちが採用される事が多くあります。コンクリートでの仕上げの為、強度があり摩耗に対しても強いので、「強い床面」が必要な場合に重宝する仕上げの方法です。